バイオ燃料として注目を浴びるミドリムシ

ミドリムシは、動物と植物の両方の特徴を持っている不思議な微生物で、淡水の中で生育します。また、名前に「ムシ」と入っていますが、正確にはワカメやコンブなどと同じ藻の一種です。

 

植物のように光合成を行うことで栄養分を体内に蓄えるだけではなく、動物のように細胞を変形させて移動することもできます。このように植物と動物の両方の特徴を兼ね備えているのは、生物学上とても珍しい事です。

 

ミドリムシは植物のように光合成を行い成長していくので、太陽光と水分、二酸化炭素があれば生命を維持できます。この光合成による栄養素の生産効率は稲の約数十倍と言われています。

 

また、二酸化炭素が大気中の約1000倍という過酷な環境の下でも成長していける、強い生存能力を持っています。

 

そして、光合成を行うということは、二酸化炭素を炭水化物などに固定して酸素を作るということで、ミドリムシはこの生産効率にとても優れています。この二酸化炭素の固定能力の高さは、地球温暖化を食い止めるのにとても有効な対策として注目されています。

 

ミドリムシは光合成を行い二酸化炭素を使って成長する際に、油脂分を作り出すことが分かっており、この油脂分はバイオ燃料の素材として利用可能です。

 

バイオ燃料は石油などの化石燃料と違い枯渇する心配がなく、また使用することで新たに二酸化炭素を排出することがないので、温暖化防止にも効果が期待されています。緑区市から抽出、生成されたオイルは非常に軽いため、ジェット燃料に適しています。