ミドリムシの培養

ミドリムシの大量培養は大変難しいとされていました。それはミドリムシが食物連鎖の底辺に位置するため、培養してもすぐに他の生物に捕食されてしまうからです。

 

ミドリムシは一般的に光合成培養と従属栄養培養という方法で培養されます。上に書いたように、他の生物に捕食されないために閉鎖型の培養層で従属栄養培養を行うほうが簡単な方法で、光合成培養と比較すると、培養効率は数百倍も良く、日光や気候などの外的条件に左右されない利点があります。

 

この方法は株式会社神鋼環境ソリューションが行っており、閉鎖型、1m^3培養槽での培養を本格的に開始しました。この方法はフラスコから出発し、徐々に槽を大型化することで、効率的にミドリムシを培養することに成功しました。

 

2005年にはバイオベンチャー企業の株式会社ユーグレナが沖縄県の石垣島で屋外大量培養に世界で初めて成功しました。

 

この屋外培養の方法は、ミドリムシを捕食するカビや酵母、微生物などのが生存できず、かつミドリムシだけが生存できる環境下で培養を行う方法で、オリジナルの培養液を開発することで、大量培養に成功しました。

 

このようにミドリムシの大量培養が可能になり、今後はサプリメントだけではなく、食糧不足に悩む地域の方々のための食品や、果てはバイオジェット燃料の生産など、各分野での利用が期待されています。地球温暖化対策や食糧危機など、近い将来に訪れるであろう問題の解決に大いに役立つかもしれません。